残念ながらこれは日本のお話ではありません。
アメリカでのお話です。
日本でも1日約50万回に近いペースで、新型コロナワクチンの接種が進んでいますが、アメリカでは5/27時点で既に2億8900万回以上の接種回数となっており、日本に比べると随分先まで進んでいます。
そしてアメリカでは接種数が頭打ちになり、1日の接種数が伸び悩んでしまう問題が発生しました。
それを解決するために、アメリカのオハイオ州が導入した制度が、26日までにワクチン接種を完了した人を対象に、抽選で100万ドル(日本円で1億円相当)を5人に配る宝くじを導入すると表明しました。
目次
ワクチンを接種した人で1億円の当選者が発表された
ワクチンを受けたら1億円当たるかもしれない。
そしてワクチンを受けた人の中から、実際に100万ドルの当選者が発表されています。
これから1週間ごとに、残りの当選者が一人ずつ発表されていく予定です。
この宝くじを導入した効果は絶大だったらしく、多くの人がワクチン接種を希望することになったので、1日当たりの接種数が平均53%も増加したそうです。
そして12歳から17歳までの方に関しては、州の公立大学の学費と寮費を含む奨学金を進呈するという制度も併せて導入され、こちらに関してはオハイオ州のデワイン州知事のツイッターで、当選者におめでとう!と紹介されています。
このようにアメリカでは一人でも多くの接種者数を増やそうと様々な取り組みがされています。
そしてこのワクチン宝くじの当選確率ですが、実は日本のロト6の一等を当てるよりも、はるかに当選確率が高いのです。
ワクチン宝くじで1億円に当たる確率は、およそ55万分の一
オハイオ州で新型コロナのワクチンを接種した人数は、およそ275万人です。
これらの人がワクチンくじの対象となった場合、当選確率は5/275万となるので、1億円に当選する確率は、およそ55万分の一となります。
それに対して日本のロト6で一等に当たる確率は、およそ600万分の一です。
つまりオハイオ州のワクチンくじの方が、日本のロト6で一等を当てるよりも、なんと十倍以上も当選確率が高いです。
新型コロナワクチンの接種者を増やす施策といっても、日本のロト6の一等の十倍以上も当選確率が良い宝くじを導入するのは、まさにアメリカだからこそできる大盤振る舞いと表現しても良いでしょう。
日本でも接種率が伸び悩むなら、こういったワクチンくじを導入する検討をしても良いかもしれません。
ニューヨークではワクチンを接種したら、最大5億円に当選するスクラッチカードが貰える
そしてワクチンくじを導入しているのはオハイオ州だけではありません。
アメリカのニューヨークでも、新型コロナワクチンを打った人を対象に、宝くじのスクラッチカードを一枚進呈する取り組みを始めています。
ニューヨーク州知事である、アンドリュー・クオモさんがツイッターで紹介していますが、一等の最高金額は500万ドルで、2位でも5万ドル、3位だと2万ドルで、一番下の13位でも20ドルが貰えます。
このスクラッチくじの最高金額は500万ドルとなっているので、日本円にするとなんと5億円です。
ニューヨークに住んでいる人がワクチンを受けに行くだけで、もしかしたら5億円が当たるかもしれません。
オハイオ州もニューヨーク州も、お金をばらまいてると批判されるかもしれませんが、アメリカではそれくらい力を入れて、接種数を一人でも増やそうと努力しています。
アメリカのスクラッチは日本とはずいぶん異なる
そしてアメリカのスクラッチカードを見て思ったのが、日本のスクラッチカードとアメリカのスクラッチカードは、随分デザインが違うと思った人も多いでしょう。
日本から海外の宝くじを購入するのは法律違反ですが、以前外国籍のクルーズ旅行へ行く機会があり、その中に船内のカジノ施設で、アメリカのスクラッチくじが売っていたので購入したことがあります。
この時の販売金額は、一枚のスクラッチカードで5ドル(およそ500円)でした。
今回ニューヨークのワクチン接種者の方に渡している宝くじは、1枚20ドル相当のスクラッチカードです。
日本で発売されていた、わんにゃんスクラッチとアメリカのスクラッチを比べてみましょう。
同じ宝くじのスクラッチカードとは思えませんwww
おそらく日本国内で、アメリカで発売されているようなスクラッチのデザインで販売したとしても、四号機のパチスロみたいに「大幅に射幸心を煽る」と言う理由で発売停止になりそうです。
日本のスクラッチくじは、ちびまる子ちゃんやドラゴンボール、そしてワンピースなどのアニメとのタイアップや、犬と猫のわんにゃんスクラッチが有名ですが、アメリカのスクラッチは、いかにもカジノっぽい雰囲気が出ています。
ちなみに日本のスクラッチカードで、過去最も当選金額が高かったのが、過去にドラゴンボールのスクラッチで発売されていた最大当選金1億円が、日本のスクラッチカードの当せん金の最高記録です。
「ドラゴンボールスクラッチ 孫悟空2 オラに元気を!元気玉!」 (第735回 全国自治宝くじ)
思ったよりも当たる印象が残ったアメリカのスクラッチカード
アメリカに行かないとまず目にすることのない宝くじですが、クルーズ旅行中にたまたまアメリカのスクラッチを購入できる機会があったので、初めてアメリカのスクラッチカードを体験してみましたが、購入したスクラッチカードの中で50ドルに当選しているカードがありました。
上の(47)(24)(08)(22)(42)に載っている数字が自分の番号ですが、下の数字の下に書いてる金額が当選金額です。
なんと全ての数字で$10に当選しているので、トータル$50(約5,000円)の当せん金でした。
もし09の数字が載っていれば、$25,000(約250万円)の当選でしたが、さすがにそこまでの奇跡は起きませんでしたwww
アメリカのスクラッチカードを購入するのは初めての体験でしたが、たった6枚しか買って無い宝くじの中でも50ドルの当選があったので、自分の印象としてはアメリカのスクラッチカードは比較的当たりやすいという印象が残っています。
今回のワクチン接種者の方に配布されるニューヨークのスクラッチくじは、20ドル以上に当選する確率が、およそ1/9あります。
20ドル相当のスクラッチカードが一枚タダでもらえて、1/9の確率で20ドル以上に当選して、もしかしたら500万ドルに当選するかもしれないというチャンスがあるなら、確かにワクチンを打ちに行こうとする動機になります。
こういったアメリカのワクチンに関するニュースを聞くと、いくら日本の感染者数が他国に比べて少ないという事実があっても、日本のコロナウイルスに対する対策は、他国に比べて圧倒的に遅れているように感じてしまいます。
早くコロナ以前の社会生活に戻れる日が来ると良いですね。